2005.03.09 クマバチ E5000
今日も暖かい一日で、4月上旬〜中旬の気候だった。 庭先にクマバチが転がっていたので、「死骸かな?」と思って突いてみると、上体を持ち上げて威嚇してきた。 越冬していたものが、昨日からの陽気に誘われて出てきたのだろう。 しかし活動を始めるには少し早すぎたようで、翔ぶことはおろか、うまく動くことすらできないようだ。 少年時代にスズメバチに刺されてからこっち、ハチ恐怖症の私にとって、生きたクマバチを様々な角度からじっくり撮影する絶好の機会だ! とばかりに撮りまくりながら、「でもクマバチにとっては辛い状況だよなぁ・・・」と考えた途端、シャッターをきる指が重くなった。  
受験シーズンも一段落を終え、各地での受験の様子や、合格を祈る人達の姿が報道されてきたが、「私が合格しますように」と祈ることは、裏を返せば「誰かが落ちますように」と祈っていることになる。 合格を目指して精一杯頑張るのは大切なことだが、他者の不幸の上に成立する幸せを神仏に祈るという行為は、よくよく考えてみると恐ろしいことだ。 それは受験に限ったことではなく、他者の悲しみに気付かないと、「人の いのち は地球より重い」などという、人間至上主義に陥ってしまい、いのち に優劣をつけてしまいかねない。
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