2005.02.10 コブシ E5000
比較的 暖かい日が続き、裏の畑のコブシの蕾が大きく膨らんできた。 梅の開花とともに、春が近いことを強く感じさせる景色だ。 一つ一つの蕾を見ると、それぞれの枝によって好き勝手な方向を向いているように見えるが、木 全体で見るとまとまって見えて美しい。
ここ数日、ワケ有りで初期YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の楽曲を調べているのだが、様々なシンセサイザーのパートを個別にみると「これでイイのかな?」と不安になる。 しかし、それらを同時に鳴らすと、なんとも深い響きを醸し出す。 25年前の作品であるが、まったく色褪せていないのに驚き、そして坂本龍一の力量に圧倒される。 
音楽の話ついでに、シンセサイザーの音作りに関して感じたことを少し書く。 現在ローランド FANTOMとヤマハ MOTIF という2台のシンセをメイン機として使用している。 20年前頃に、初めて所有した コルグ POLY800 という機種とは、比較にならないくらい高機能だ。 初期ワープロ専用機と最新パソコンくらいの違いがある。 じゃぁ最新機材の方が全てにおいて優れているかというと、そうでもない。 今のシンセには工場出荷時に、既に1000種類以上のできあがった音が入っている。 その元になる波形もMOTIFにいたっては1859種類!! 1000種類の既成音から好みの音を探すのも大変だし、いざ音を作るとなると1859種類の波形から探しだすのも大変だ。 あまりの多機能さに振り回されて、結局いたずらに時間を費やしてしまうということもある。 POLY800 の頃は、数種類の波形から あの手この手で様々な音を作っていったものだ。 「じゃぁそっちを使えよ」と言われても、音そのもののクオリティや同時発音数、エフェクターその他など、元には戻れない面も多々有る。 
これは社会も同じではないかと思う。 物質的に豊かになり、情報があふれかえっているが、それに振り回されて疲れている人は案外多いのではなかろうか? だから私はほとんどテレビを観なくなった。 韓国ドラマもモー娘も知らない。 でもそれで困ったことは1度もない。
ちなみに、機能・使い勝手・クオリティ等で、私にとって1番バランスが良かったシンセサイザーは、ローランドJD800 かもしれない。 だから15年経った今でも手放せないでいる。
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