2004.10.18 アメリカミズアブ E5000
勝手口の前のコンクリート壁に黒いアブがいた。 腹が部分的に透けていて、なかなか面白いアブだ。 図鑑を見ると、アメリカミズアブという全世界に分布するアブで、日本へは1950年に入ってきたらしい。 敗戦後に日本人価値観の欧米化(真似?)が加速するのに伴って入ってきたということになる。
洋楽ばかり聴く私は、決して国粋主義ではないけれども、現在の日本の西洋模倣思考には少々疑問を感じる。 自分のことを「パパ、ママ」と呼ばせる親が多いようだが、「パパ、ママ」って何だ? 何故「父さん、母さん。もしくは父ちゃん、母ちゃん」じゃないんだろう? 先月は愛子サマが「パパ〜、ママ〜」と呼ばれているビデオが公開されたが、如何なものであろうか? 「おもうさま、おたあさま」とまでは言わないが、なんとも違和感を感じてしまった。 映画『ラスト・サムライ』で、勝元が死ぬ場面、ガトリング砲をやめさせた帝国軍の指揮官(少尉かな)が、涙を流しながら帽子を脱いで正座し、深く礼する場面、彼は髪形や服装は西洋化していても、精神だけは棄ててないのだ。 その後の天皇の決断など、アメリカで作られた映画なれど、現在の私達に「あなた達、大丈夫ですか?」というメッセージを突きつけられているように受けとめた。 「そんなの個人の自由じゃないか」と言われそうだが、“自由”ということは決して“芯がない”ということではないはずだ。
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