2004.09.09 カトリヤンマ E5000
3日前に書いた台風18号、予想通り地元をはじめ日本各地に甚大な被害をもたらした。 自宅では裏のキササゲやクリ等、樹木が倒れたり、折れたりした。 危険回避のためかどうかは知らないが、一匹のカトリヤンマが屋内に入り込んでいた。 
樹木の被害以上に、今回は停電が辛かった。 7日の午前8時半頃から、昨夜9時半まで、実に37時間の停電だった。 今日の夕方時点で、山口県内ではいまだに9万戸以上が停電していると報道されていた。 その報道の中で、60歳くらいの男性がインタビューに応えていた。「1日くらいで復旧してくれないと困る・・・怒りを通り越してますよ・・・」 お孫さんもいらっしゃるそうだが、とても大人の発言とは思えない。 怒り? 電力関係者に対する怒りなんだろうか? それとも台風に対する怒りなんだろうか? 発言の流れからすると前者のようだが、この方は電力関係の人達がサボっているとでも思っておられるのだろうか? 電気があってあたりまえ、早急に復旧してもらうのがあたりまえと、自己中心的な欲求を主張するのは如何なものであろう? 散策記では度々書いてきたことだが、今の子供達の問題の根源は大人にあると思っている。 2日弱の停電や断水で怒りを我慢できずに感情的な発言をしてしまう大人のもとでは、自制心を育んでゆくのは困難であろう。 そりゃ私だって内心は「何やってんだろ、早く復旧してくれよ」とイライラもした。 しかしよくよく考えてみれば、電気があるってのは“あたりまえ”ではなく“有り難い”ことだし、ロウソクで過ごす夜というのも、テレビその他の音がない静寂を楽しめる。 また電力関係の方々も、まだ風が吹いている中で危険な作業をされていることを思うと、イライラした自分が恥ずかしくなった。 もちろん、そんなことを考える余裕があったのは、家族に病人や怪我人がいなかったからなのだが・・・。
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