2004.07.21 カブトムシ&カナブン E5000
午前中に通りかかった山沿いの緑地公園。 数本のクヌギが見えたので、車から降りてみた。 近づくにつれて樹液の匂いがプ〜ンと漂う。 「これは何かいるぞ」という期待通り、群れるカナブンの中に立派なカブトムシのメスがいた。 そして根元の草むらにはカブトムシのオスの死体が・・・いや、厳密に言うと死体ではない。 腹の部分が無くなり、体中傷だらけでボロボロなのに、このカブトムシはわずかに動いていたのだ。 おそらくお腹の部分は、鳥か何かに食べられたのだろう。 それでも動いている。 養老猛さんの『死の壁』に、脳死の問題がとりあげられてあって、生と死の線引きをどこでするかというのは、困難なことだと書いてあった。 大相撲で議論をよぶ“死に体”というのも、判断が難しいところだ。 物事に白黒をはっきりとつける規定は大切だろうが、養老さんの言われる「暗黙の了解」というルールも、あながち悪い選択ではない。
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