2004.07.19 ヒグラシ E5000
休憩時間にお寺の裏の林を歩いてみると、薄暗い木々の所々で「カナカナカナ・・・」とヒグラシが鳴いていた。 ヒグラシは早朝や夕方によく鳴くセミだ。 これはどうやら明るさを基準としているらしく、薄暗いという条件下で鳴くそうだ。 だからこのような薄暗い林の中や、そうでなくても空が厚い雲に覆われた時などに鳴くことがある。 そのことを何かの本で読んだ時、私は「セミってのは単純な生き物だな」と感じたものだ。 しかしながら よく考えてみると、利害関係が絡むことによって、いとも簡単に まともな判断能力が狂ってしまう私達人間も、実に単純なものではなかろうか? 目先の損得に振り回されて、大切なものを失ってしまう・・・。 ヒグラシが日中に鳴くのは たいして害がなかろうが、我々人間の行動は時として周囲に多大な影響を与えてしまうので、よくよく慎重な判断をしてゆかねばならないと感じる。
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