2004.06.19 ラミーカミキリ  E5000
カラムシの葉がグングンと伸びてきた。 冬場は枯れ草に覆われた場所が、今では緑一色だ。 目には見えずとも、自然界の いのち はしっかりとその営みを受け継いでいる。 カラムシの葉とくればラミーカミキリ。 黒と水色の美しいカミキリムシに今年も出会うことができた。 「6月にカラムシの葉上にラミーカミキリがいるのはあたりまえ」のことのようだが、この事実が成立するためには、その要因となる自然界の歯車が欠けてなかったということであり、決してあたりまえではない。 さすれば今日こうしてラミーカミキリと出会えたのは、とても得難い一時であったのかもしれない。 ヒメトラハナムグリの頁で「普通種と出会った時よりも喜びは大きい」と書いたが、それは興奮の度合いのことであって、普通種のラミーカミキリとの出会いの上にも“静かな悦び”がある。 そこに虫撮り散策の醍醐味がある。
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