2004.05.24 ヤマトシリアゲムシ E5000
虫を観る時に、つい我が身、人間社会を重ねて見てしまうことがある。 例えばカラスノエンドウでアブラムシをめぐって争うアリとナナホシテントウの姿は、利権をめぐって争う政治家や暴力団、はたまた私の日暮らしそのものを連想させる。 今日コナラの新緑で出会ったヤマトシリアゲムシは交尾中のものだが、前方にケムシらしきものがいる。 肉食であるヤマトシリアゲムシには面白い習性があって、獲物を狩ったオスは、それをすぐに食べずに、獲物を目当てに寄ってくるメスを待っている。 メスが近寄ってきたら慎重に待ち受けて、そして交尾にいたるのだ。 つまりオスはメスの気を引くためにプレゼントを用意しているということになる。 かつて“ミツグくん”なる言葉が流行り、女性に金品を貢ぐ男性が脚光(?)を浴びた。 どうもその姿が重なってしまうのだ。 ちなみに私はこれまで女性に対して、ほとんどプレゼントなるものを献上したことがない。 どうもそういうのが苦手な、前時代的な思考をしているからだろう。 まぁ昔の友人から言わせれば「そりゃ単に貧乏だっただけじゃないか!」ということらしいが・・・。
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