2004.04.24 ユリクビナガハムシ E5000
畑の周囲に生えているユリの葉に、多数のユリクビナガハムシが集まって交尾をしていた。 ユリクビナガハムシ触角や複眼、腹や関節が黒い以外は全身真っ赤だ。 同じ赤い甲虫でも、ベニカミキリの赤などと比べると、より光沢が強くワックスをかけたようだ。 少年期に真っ赤なフェラーリに憧れた私は、今から15年前頃に赤いスペシャルティカーに乗っていた。 休み毎に洗車をし、念入りにワックスをかけていたので、いつもユリクビナガハムシくらいピカピカだった。 家庭をもった今は、御多分に漏れずミニバンに乗っているが、心の中では未だに「車高が低くて、車幅が広くて、2ドアのクーペスタイルが格好いい!」と思っている。 これは「私はオヂサンである」と言っているようなもので、今時の若い人の殆どはミニバン系のクルマが格好いいと感じるそうだ。 実際にミニバンに乗っている私も、その利便性に魅力を感じているものの、スポーツカーにおける胸のときめき、芸術性などは残念ながら感じない。 若い時の感性を持ち続けているつもりなのだろうが、その感性そのものが古くなっている。 つまり若くないということだ。 その事実に少々戸惑ったこともあったが、今ではふっ切れたのか、開き直ったのか、オヂサンであることに抵抗がなくなった。
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