2003.06.26 カマキリ&クモ E5000
この時期は野山の草葉で、カマキリの幼虫の小さな姿をよく見かける。 これからグングン大きくなって、あの獰猛な成虫に成るのだが、小さいうちは敵が多い。 今日も道端のススキの葉で、クモに捕まっている幼虫がいた。 大きくなればカマの一振りで撃退できるだろうに、この大きさでは力が及ばなかったようだ。 だからカマキリはたくさんの卵を産む。 幼いカマキリに天敵がなく、皆が成虫になったとしたら、すぐに生態系のバランスは崩れて大変なことになってしまうだろう。 すべての生き物はこうやって均衡を保って存在しているのだ。 その均衡からはみ出しているのが人間だとよく言われる。 再び話題となっている映画「マトリックス」の前作でも、エージェント・スミスのセリフに「人間は地球にとってウィルス、癌なのだよ」というのがある。 厳しい表現ではあるが、言い得てる部分もあると思う。 悲観的に受けとめたくはないが、否定することもできない私は、せめてこの身の事実・人間存在の実態を少しでも認識しつつ、日々を過ごしてゆくくらいのことしかできない。 
 TOPに戻る