2003.06.17 アメイロカミキリ E5000
降りそうで降らなかった日中、畑を歩いていると足下の葉にアメイロカミキリがいた。 アメイロとは飴色のことで、飴色をしたカミキリムシというのが名前の由来だ。 飴色は広辞苑に「水飴のような色。透明な暗黄色。」と説明してあるが、私達の世代はともかく、今時の若い人達に「水飴のような色」という比喩が、果たして通用するんだろうか?  伊弉諾景気の始まった昭和40年に(しかも地方の過疎地で)生まれた私の世代は、多分“戦後〜高度経済成長”期における生活様式を体験した最後の世代になるのではないかと思う。 川で洗濯をし、薪で風呂焚き(←これは現在も)し、夏の夜は蚊帳を吊って寝つつ、同時に所謂ハイテク電化製品が普及し始めた少年時代。 それから今日に至るまで、技術の進歩により生活はとても便利になった。 その恩恵は計り知れないが、失ったものもたくさんあるように感じる。 単なる懐古主義と言われるかもしれないが、子供の頃なめた水飴を、もう一度なめたくなった。
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