2003.06.14 キボシルリハムシ E5000
小雨が降る梅雨空の下、甥っ子の7回忌の法事が勤められるので、妻の実家がある下松市に行った。 甥は6年前に生後数時間で亡くなった。 小さな小さな赤ちゃんの、その眠ったような顔は今でもはっきりと憶えている。 周囲の誰もが悲しみ、そして涙した・・・。
今日は朝から雨が降っている。 静かな、静かな雨だ。 まるで6年前の涙が降っているような、そんな雨だった。 その雨を身体に受けながら、イタドリの葉上にたたずむキボシルリハムシがいた。 5mmくらいの小さな虫だが、びしょ濡れになりながらも懸命に葉にしがみついて生きている姿は、この上なく美しいものだった。
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