2003.06.03 ブドウスカシクロバ E5000
ススキの茎で交尾をしているブドウスカシクロバがいた。 体の大きさからして、おそらく左側がメス、右側がオスだろうが、その体色の違いが面白い。 メスが青黒いのに対して、オスは暗褐色だ。 さらに触角の違いにも注目したい。 オスの触角は櫛葉状になっていて、手元に詳しい資料が無いので正確なことは分からないが、多分これはメスのフェロモンを認識するために発達したものではないかと思う。 昆虫に限らず、ほとんどの生命には雌雄の別というものがある。 雌雄の別ということで、教育者として数々の表彰を受けられた故東井義雄氏の言葉を思い出した。
「男があり女があるというまぎれもない事実、比較を絶する事実の重さを“男女同権”というようなことばで軽視することがなかったでしょうか。比較を絶する“男”の重さ、“女”の重さということでは“同権”であっても、それぞれの特質まで無視するようなことがあってはなりません。」
今の世の中は とにかく主張することを是としている風潮があるようだが、主張ばかりだと必ず衝突して争いが生じるだろう。 主張することも大事かもしれないが、それ以上に認め合ってゆくことが大切ではなかろうか・・・。
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