- 2003.05.10 コメツキムシ E5000
- 一昨日、妻の母が亡くなった。 身近な者の死は、否が応でも自身の死を考えさせられる。 いや、考えねばならないのかもしれない。 ある人は「身近な方や、親しい人の死というものは、ただ悲しいというだけで終らせてはなりません。 残された私自身が、死というものを常に抱えて生きているという事実に思いを致し、必ず死にゆく
いのち を今ここに生きている意味を聞くことが大切でしょう。 私がそうすることを、亡き人は いのち をかけて催促して下さってるのですから」と言われた。 義母の死を通して考えた。 あれこれと考えてみた。 思い巡らせながら、ふとそばの細いススキの葉を見ると、風に揺られながら1匹のコメツキムシがしがみついていた。 彼の体重を支えるには、少々不安定なようで、風に煽られてフラフラと振り回され、如何にも不安そうにしがみついている。 あてにならないモノを追い求めて、そして「こんなはずじゃなかった」と不安や悲しみの中で、それでもまた新たなモノを追い求めて生きている私。 死にゆく
いのち を生きている・・・その生を支える依り処とは何であろうか。 今日は地元同級生のお母様の葬儀に会葬した。 また尊いご催促に遇わせてもらった。
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