2003.05.03 キリギリス E5000
ハラビロトンボを撮って、さぁボチボチ戻って仕事の続きをしなければ、と帰途についた時、側の葉っぱにキリギリス類の幼虫がいた。 新緑色した体が、青空によく映えていた。
この大型連休は、イラク戦争や新型肺炎などの影響で多少は減ったのかもしれないが、それでも多くの人達が海外旅行に出掛けられるのだろう。 それはそれで素晴らしいことなのだけれど、私は虫撮り散策を始めてからこっち、「身近な所でも十分楽しめるし、大きな感動もあるんだなぁ」と痛感している。 例えば、今2歳2ヶ月の娘達に、目新しいオモチャを買ってやればもちろん喜ぶんだけど、そうしなくても庭に転がっている石ころだけで十分楽しんでいるのだ。 私は娘達を散歩に連れてゆく時は、たいてい山や川に連れてゆく。 植物や虫、石や土、川の流れなどに触れる娘達の表情は、豪華な遊具の整った遊園地に行った時と同じか、それ以上に目をキラキラと輝かせて遊んでいる。 海外旅行は確かに有意義なものだ。 知らない世界に身を置いて、様々なものに触れるのはとても意義深い。 私自身、北米や中央アジア等に行った経験は貴重だったと思っている。 しかしながら、「皆が行くから」とか「ブランド品が安いから」等の理由で行く人も多いと聞く。 きっとお金が余って仕方ないんだろうな、なんて想像するのだが、借金してでも行く人が案外少なくないとも聞く。 私も今海外旅行しようと思ったら借金しなければ行けないだろうけど、そんな苦労しなくても身近なところで十分に楽しめる。 自宅の庭でさえも、知らなかった世界があり、新たな発見がある。 澄みきった青空の下で、新緑に囲まれた野原に立って、一人でボ〜っとする時間・・・これってとても贅沢な時間なのかもしれないなぁ。
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