2003.04.05 ハエ E5000
台風!とまではいかないが、強い風が吹き荒れる寒い1日だった。 満開を迎えていた桜の花も、この風でかなり吹き飛ばされた。 「散る桜 残る桜も 散る桜」 良寛の時世の句と言われている。 さきに散りゆく桜、そして今なお残って咲いている桜、今ここに生きている私は“残る桜”であるが、やがては必ず“散る桜”なのだ。 「明日があるさ」なんて誰も保障はされていない。 しかしながら“今”“ここ”に、数えきれない多くの いのち との繋がり・関わりの中に生かされているという事実の上には、散りゆく私なればこそ、咲いている今を大切に過ごしたいものだと思った。 畑のカラスノエンドウの葉上にしがみついていた1匹のハエも、風に煽られながら精一杯“今”を生きているように見えた。 
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