2003.02.03 ツノロウムシ  E5000
キバラヘリカメムシやミノウスバで賑わうマユミの木も、冬場は葉が散って閑散としている。 が、よく見ると細い枝の途中にツノロウムシがへばりついていた。 ツノロウムシ(カイガラムシの一種)は冬場でも普通に見られる、数少ない虫のひとつだ。 表面は凸凹しており、写真の角度から見ると、なんだか角が生えた鬼面の輪郭のようにも見える。
ということで、節分の今日、強引に鬼の話にもってゆくが(苦笑)、「鬼は外、福は内」と豆をまいて鬼=災いを追い出すという行事。 以前読んだ本に、「追い出された鬼はどこにゆくんだろう?」という話が載っていた。 私を含め、誰しも「幸せになりたい、災いには出ていって欲しい」と願うが、よくよく考えてみれば、これは自分(内)さえ幸せになれれば、周囲(外)は不幸せになっても構わないという危険性をはらんでいるような気もする。 
昨年発表された、日米の中学生の意識調査によると、日本の中学生では、「自分の国が他の国から信頼される国になって欲しい」という意見は全体の1割未満であったのに、「自分の国が経済的に豊かになって欲しい」という意見は、確か3割を超えていたように記憶している。 信頼されなくてもイイからお金が欲しい・・・自分さえ豊かであれば周囲のことはどうでもイイ・・・なんとも寂しいことであり、胸に手を当ててみると私自身も例外ではない・・・。 
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