NIKON E3500 / E990 / E5000 画像比較

左上)E3500

右上)E990

左)E5000

3台のCOOLPIXを持って、早速 裏の畑に行って、ホトケノザを撮ってみた。
なるべく同一条件に近くなるように心掛けて、3機種ともオートのマクロモード、画質はFINE(JPEG1/4圧縮)で撮ってみた。 Macに取り込んだ後は、PhotoShopでサイズを調整したくらいで、コントラストや色相、アンシャープマスク等の補正は一切施していない。 ただし上記画像はかなりサイズを小さくし、さらにJPEG圧縮を施しているので、多少ファイルサイズは大きくなるが、上記画像をクリックすればそれぞれの圧縮前の画像が見れる。
さて、画像の比較だが、とにかく色味の違いには驚いた。 天候は所々にうっすらと雲があるくらいの青空だったにもかかわらず、E3500で撮った空はとても白っぽい。 E990の空は薄い紫色に近い、つまり赤みが強いようだ。 E5000はさすがに高価なだけあって、青空がとても綺麗に写っている。 昨年E5000を使い始めてから、青空を背景にした写真が増えたのは、とにかく晴天の青空が綺麗に撮れるからだ。 
ホトケノザを見ると、花の色味はE3500とE5000はかなり近いものがあり、E990は若干色褪せたような印象を受ける。 葉っぱの部分はE5000とE990が実物に近い地味目の色で、E3500は少し鮮やか過ぎる。
解像度、ディテールの細やかさについては、拡大すればE5000がイイのは当然だが、正直なところ3機種とも大差が無いように感じた。 
あまり長々と書いても仕方ないので結論に入るが、E3500は少し彩度が高めで、被写体によっては輪郭の色にじみもあり、若干の不自然さは拭えないものの、小さなCCDで300万画素、割とコンパクトな筐体で、実売価格が4万円を切るということを考慮すれば、十分納得のいくものだった。 首からぶら下げて持ち歩き、バシバシ撮りまくるにはとても便利な機種だ。 ただし、本体上部のスイッチ類の安っぽさはなんとかならないものだろうか?
E5000はさすがNIKONの高級コンパクトデジカメ、晴天下の風景を撮らせれば未だにコンパクトデジカメの中ではトップレベルだと思う。 標準で広角28mm相当のレンズ、レンズ前2cmまで寄れるマクロ、モニタ回転式で自由なアングル、しかも実売価格は下がる一方で、現在は6万円台で購入できることを考えると、花や虫、風景を撮るコンパクトデジカメとしてはベストではないかと思う。 ただし室内撮影や、調光センサへの気遣いなど、苦労することもしばしばだけど。
E990は色味や、動作速度に不満はあるものの、その落ち着いた素直な色は、パソコンで加工することを前提とするなら逆に扱い良いかもしれない。