2003.01.01 朝日  E5000
拙サイトを訪れて下さる皆様、明けましておめでとうございます。 昨年は年末になってから、あまり更新できませんでしたが、それでも訪れて下さり、心温まるメールを下さったり、どうも有り難うございました。 
さてさて、正月くらいは更新をと思ったが、今日は朝から曇り空。 それでも9時頃には雲も少なくなったので、裏の畑に行ってみると、東の空から日が射し始めた。 すっかり落葉したイチョウとエノキの姿と相俟って、なんとも言えない緊張感が漂う。 
正月の初日の出や、初詣などは多くの人で賑わい、大抵の方が「今年は・・・でありますように」との願いを持つだろうし、またその願いを叶えてくれよ!というお願いをするのではなかろうか。 私とて例外ではなく、新しい年の抱負を抱いてしまう。 しかし、室町時代の禅僧・一休宗純和尚は、「門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」と歌い、髑髏(どくろ、しゃれこうべ)を竹の先に括り付けて「このとおり、このとおり、ご用心、ご用心」と、正月の京の町を闊歩された話は有名だ。 正月を迎えて、皆が「めでたい、めでたい」と浮き足立って、様々な欲を抱いて願い事をしているが、明日の いのち さえもどうなるか分からないのがお互いである。 それぞれの家に飾ってある門松も、また死に1歩近づいたという一里塚のようなものだ。 はしゃぐのもイイ、欲をかくのもイイが、何よりもまず世の無常を知り、今解決すべきことに思いを致せ、との厳しい歌だ。 もちろん私はそこまで厳しくはなれないが、せめて こうして新しい年を迎えることができたこと、多くの人や、生き物、天地万物に支えられて、ここまで生かされてきたことに感謝し、昨年以上に今年・今月・今日・ただ今この時を大切に過ごさせて頂ければ、と思う。
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