2002.10.28 アカエグリバ  E5000
今日はカメラを持って野良仕事に臨んだのだが、降ったり照ったり曇ったりの不安定な天候だったため、何も撮らず終いだった。 夕食時に、窓に橙褐色の ガ が飛んできた。 早速喫煙を兼ねて外に出てみると、とても特徴的なシルエットが浮かんでいる。 アカエグリバという ガ のようだ。 その尖った口(正確には下唇ひげ、口吻)を果物に突き刺して穴を開け、汁を吸う。 それよりも羽の形はどうだろう。 写真のように真横から見ると、まさに枯葉だ。 背中(正確には前羽の後縁)の凸凹は、虫喰い痕まで模倣しているし、中央部には葉脈模様まである。 ここまでくれば芸術だ。 気の遠くなるような長い歳月をかけて進化してきた虫の世界は、私達の想像を超えた素晴らしい造形美にあふれている。
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