2002.09.13 ヒグラシ E5000
秋の季語となっているヒグラシだが、実際には初夏から真夏まで姿を消す。 この時期に見られるのは写真のように命終ったものだけだ。 昆虫の亡き骸は、大抵はアリやその他の生き物によって分解されるが、たまにこうして生きていた頃の姿をとどめているものがある。 それとてご覧のように、白いカビのようなものが発生し、やがて分解されて、そして様々な生命を育み支えてゆく。 そのような“いのちの営み”の事実の上には、無駄ないのち・無意味ないのちなど一つもない。 かつては人間もその“いのちの循環”の一部だったのだが、はたして今日の在り方はどうであろうか?
白いカビのようなものは、「セミノハリセンボン」という冬虫夏草の1種だと教えて頂きました。 情報下さった こばし様(HP)、どうも有り難うございました。
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