2002.07.27 カブトムシ E5000
私が勝手に期待していたほどは、カブト、クワガタは採れなかったが、雑木林のクヌギやコナラからは、樹液が吹きだしていた。 これはカブトムシのメスとカナブン達が集まっていたクヌギの樹液場だが、虫採りを経験された方ならお分かりだと思う。 そう、この樹液場は人為的に作られたものだ。 クヌギを幹を、オノかナタで削って傷つけ、そして樹液が出るようにしているのだ。 今日訪れた雑木林では、こんな光景が随所に見られた。 また根元の土が掘り返されたまま放置されている木も多数あった。 ・・・複雑な心境だ。 生きている虫を採りに行った身で、偉そうなことは言えないのは重々承知だが、あふれ出る樹液が なんだかクヌギの木の涙のように見えた。 木が傷みを感じるかどうかなんて議論は閣き、樹皮が削り取られ、根際がむき出しになっている姿はとても痛々しい。 自ら(人)の楽しみのために、他者(木)を傷つけるというのはどうだろうか。 「お前は生きている虫を採ったじゃないか」と言われれば 返す言葉もないが、少なくとも私の少年時代には、こんな光景にお目にかかることは希であった。 後の人達のために、来年以降のためにという、暗黙の了解があったように思う。 
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