2002.04.29 アブ E5000 
クヌギの葉先に3匹のアブらしき虫がぶら下がっていた。 2匹は交尾状態にあり、もう1匹は種類も違い、既に絶命しているようだ。 右端の黒いアブに口を突き刺して体液を吸っているのはメスで、そのメスを抱えながら前足2本で懸命にぶら下がっているのがオスのようだ。 この状況はどう説明すればよいのだろうか? 知識のない私なりに考えてみたのだが、例えばシリアゲムシは、オスがメスを誘うのに、食べ物である他の昆虫を捕えてメスが来るのを待つそうだ。 人間で言えば「五つ星の店に予約いれてるんだけど、今晩食事でもどう?」ってな感じかな。 この状況を見ていて、ふとそうではないかなと思った。 もしもそれが正解だったとしたら、オスの苦労は相当なものだ。 美味しい御馳走の段取りをして、自分は食べられず、さらにはその御馳走とそれを貪るメスとを前足のみで長時間支えて・・・。 なんだか男の悲哀を見ているようでいたたまれなくなった。 
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