というわけで、PowerShot G2 なんだが、購入に踏み切るまでに数ヶ月間悩んだ。
何を悩んだかって、流行りの安価なコンパクトタイプにするかどうかでだ。
愛機の E990 は素晴らしいデジカメなんだが、とにかく大柄な筐体は携帯性に欠ける。
ポケットに違和感なく入れておけるコンパクトなタイプのものも当然欲しかったのだ。
しかし、安価なコンパクトタイプだと、低画質だったり、マクロが弱かったり、なによりも軽すぎて
構えた時の安定感がイマイチなのだ(あくまで私にとって)。
悩んだあげく、少々デカくても高くても、納得のいくものにしよう、と一応腹はすわったが・・・
そう、愛着のある Nikon から COOLPIX 5000 が登場したのだ。
これにはかなり心が動かされた。 個人的にはデザイン自体はあまり好きではないが、500万画素、
広角28mmのレンズ、もちろん2cmまで寄れるマクロ等々、魅力満載なのである。
が、これは実は E990 からの不満点でもあるのだが、室内等の暗所に弱いという特徴がある。
レンズ自体があまり明るくないうえに、補助光などが装備されていないので、ピントも合わせにくい。
もちろん工夫次第で何とでもなるのだろうが、できれば買ったまんまで使いたい。
悩み続けて はや2ヶ月、ついに G2 購入という結論に達したのだ。
この G2 は、何よりもまずデザインが気に入っている。 変に奇をてらわずに、どこまでもオーソドックスな
筐体デザイン。 しかも徹底的に煮詰められ、洗練されている。 長く付き合えそうなデザインだ。
そして圧倒的に評価の高い画質。 これからジックリと確認してゆくつもりだ。
さらには回転可動式のモニタ(バリアングルモニタ)も高ポイントだ。
E990 で回転式レンズに慣れてしまった私には、固定式のモニタを見ながらの撮影には違和感を憶える。
実際に使ってみて、G2 の回転式モニタは、それなりに便利なのだが、両者を使ってみると私には E990 の方
が使いよい。 慣れの問題かとも思うが、そうとも言い切れない。
虫を撮っていると、その殆どが目の高さにいない。 足元の低いところだったり、頭上の高いところだったり
するわけだ。 そんな時、固定式だったらもちろんモニタを視認することは困難だろう。 
G2 の場合はモニタが回転式だ。 レンズ部分とシャッター部分は一体なので、どうしても手首が不自然な角度
になってしまう。
一方の E990 はレンズ部分が回転し、シャッター部分とモニタは一体だから、右手は自然な角度のままレンズ
部分だけを動かせる。 この便利さは実際に使ってみないと分からないと思うが、とにかく便利なのだ。
さらに、もう一点。 構えた時のホールド性という点では、現時点では圧倒的に E990 の方がいい。
E990 は電池4本を格納する巨大なグリップが特徴だが、そのグリップ部分がグルッとラバーで覆われていて
ホールド性に関しては私が触ってきたデジカメの中では No1 だ。
対して G2 はというと、これも慣れの問題かもしれないが、ホールド性はイマイチと感じる。
とはいうものの、やはり G2 はイイ。 バッテリーの持ちは信じられないくらいイイし、マニュアル操作もかな
りのレベルだ(私には使いこなせそうもない)。 マクロは NIKON のものには劣るが、それでも6cmまで寄れる。
久々に所有することに喜びを感じる逸品に出会えた。
参考までに、ここに G2 と E990 の画像を掲載した。 補正や圧縮などは行なっていないので、130KBくらい
になってしまったのでご了承を。