2002.02.14 ダイコンハムシ
裏の畑でダイコンハムシを見ていると、黒くて丸い姿がチョコボールのように見えてきた。 というコジツケの前ふりで、強引にバレンタインデーの話にもってゆく(笑)。
ここ数日間のバレンタインデーの盛り上がりは、クリスマス程ではないにしろ、中々盛況だったようだ。 人込みが嫌いな私は、なるべくそういう所へは近づかないようにしているが、先週買い物に付き合わされた郊外大型スーパーでのチョコレートコーナーはすごい熱気だった。 大半は女子中高生だったが、小学生や大人も多く、かなりご年配の方もいらっしゃった。 振り返ってみれば、私も10代の頃は「もらった・もらってない」で一喜一憂していたし、 職場では女子社員達が「あげる・あげない」で悩んでいた。 この現象は一体何なんだろう? ご存知のように女性が男性にチョコレートを渡すというのは、業者が作り上げた日本独自のもの。 キリスト教圏では、権力に屈せずに神の愛を貫いたバレンタインさんが処刑された日、ということで大切にしているそうだが、私達がそれを真似て(しかもねじ曲げて)大騒ぎするのは、なんだかおかしい。 「お遊びなんだから堅苦しいことを言うなよ」と言われるかもしれないが、どうだろうか。 一部の大人達が儲けるために作り上げたこのイベントが、思春期の子供達を悩ませる種になっている。 何より、命を賭したバレンタインさんの行為を「お遊び」として、そして商売として国中が騒いでいる・・・宗教を商売として利用し、そして自らは宗教に無頓着(つまり依り処がない・・・依り処は“金”)な姿が信用に値しないということが、日本人が欧米人から「エコノミック・アニマル」と言われる背景の一つだ。 クリスマスに続いてまたまた辛口になってしまったが、よくよく考えてみなければならないことだと思う。 ダシに使ったダイコンハムシには申し訳なかったけど・・・。
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