2001.10.30 オオスズメバチ
庭先でオオスズメバチが死んでいた。 おそらく最も凶悪な印象を持たれている昆虫の一匹であろうオオスズメバチは、私も苦手である。 しかし、いかに最強を誇るスズメバチであっても、ご覧のように死んでしまうのだ。 生きているということは、必ず死んでゆかねばならないということである。 どれだけ強かろうと弱かろうと、賢かろうと愚かであろうと、裕福であろうと貧しかろうと、誰にでも死は訪れる。 これだけは避けようのない、絶対平等な現実だ。 苦手なオオスズメバチも、私も、“必ず死する身”という点においては同じ立場なのだ。 そう思うと、嫌いだったはずのオオスズメバチが、少しだけ愛おしく思えてきた。  
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