2001.09.30 雫
昨夜から雨が降り続いている。 午後になって雨足が弱まったので庭に出てみると、草木の葉先で無数の雨の雫がキラキラと輝いていた。 その透きとおった光の一粒に近づいてみると、周囲の景色を魚眼レンズのように映しだしていた。 この小さな一粒の中に無限の空間がある。 そして風に吹かれて儚く散って、地面に落ちるまでの刹那に、煌めきながらめまぐるしく表情を変えてゆく。 そこらのイベントや観光地を彩る人工的なイルミネーションとは比較にならないくらい美しい。 虫撮りを忘れてしばし見入ってしまった。
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