- 2001.09.12 ツマグロカマキリモドキ
- 近くの公園で昼食をとっていると、側の草でカマキリモドキが産卵していた。 全体は黄色と黒で一見ハチのよう、それでいて逆三角形の頭と大きなカマ状の前足はカマキリを彷彿とさせる、不思議な昆虫だ。 カマキリモドキはアミメカゲロウ目に属し、ヘビトンボ等に近い仲間だ。 日本には数種類いて、これは多分オオカマキリモドキだと思うが、なにせ資料が少ないのでイマイチ自信がない。 時々見かけるが、産卵中のものは初めて見た。 わずかな資料によると、幼虫はクモの卵嚢(卵の入った袋)に寄生するらしい。
- それはそうと、昨夜アメリカで大変なテロ事件が起きた。 映像を観ていると、にわかに現実とは信じ難いような大惨事だ。 民間旅客機をハイジャックして民間ビルに突っ込むとは・・・言い様のない驚きと憤りと悲しみを感じる。 しかし考えてみれば、私自身も食べるため、便利のためと、他の生き物に対して殺戮をしているのが現実だ。 きっと他の生き物達も、同じ様に驚き、憤り、そして悲しんでいることだろう。 自らの生命をかけて、無心に卵を産み付けているカマキリモドキ・・・親の願いの全てが込められた一粒一粒が並ぶ公園の草も、やがて草刈機であっという間に刈られてしまうのだろう。 そして彼等は我々人間のように、やられたらやりかえすという報復措置をとる術も持たないのだ・・・。
- 当初はオオカマキリモドキと掲載してましたが、その後 新開様より頂いたメールの情報でツマグロカマキリモドキに訂正しました。
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