2001.06.03 ヨツボシオオキスイ
ヒオドシチョウ、ヒカゲチョウの画像で、チョウの左側に小さな虫がいたのに気付かれただろうか。 ヨツボシオオキスイという樹液大好き!な甲虫だ。 少年時代カブトムシやクワガタを採りに行くと、必ず出会った虫である。 体長は1cm強くらいで、見ての通り地味な色合いのため、少年時代には見向きもしなかった。 
この散策記では、1月〜3月上旬頃は活動する虫が少なく、それこそ石や朽木をひっくり返して苦労したものだ。 そうやって出会えた虫は小さくても地味でも、とても素敵に見えた。 しかし、春からこっち、大きな虫が姿を現し始めたので、必然的に大きく派手な虫が登場する割合が増えた。先月末に広島に行った時、山陽自動車道の宮島SAで昼食をとっていると、駐車場にフェラーリ・ランボルギーニ・ポルシェといったスーパーカーが十数台集結してきた。 小学校の頃「サーキットの狼」を読み、スーパーカーブームにドップリとつかった血が騒ぎ、迷わず側まで見に行った。 十数台のスーパーカーの中に、1台だけホンダNSXがあった。 NSXといえば、国産最高級スポーツカーで、1000万円もする高嶺の花だ。 そのNSXが、フェラーリやランボルギーニと並んでいると見劣りしてしまうのだ。 つくづく私(=人間)の目ってのは勝手なものだな、と思った。 比較相対の世界の中で、その時その場の状況次第でイイとか悪いとかの価値判断をしてしまっている。  私(=人間)の価値判断なんてあてにならないなぁと、つくづくと思い知らされた。 
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