2001.05.20 ツチガエル
近所のため池の岸にツチガエルがいた。 私達はツチガエルと呼んでいたが、正式名は知らない。 このため池には、一昨年までは様々な昆虫がいた。 タイコウチやミズカマキリ、コオイムシなど、カメムシ目の水棲昆虫がたくさんいたのだが、昨年から姿を見ない。 先日このため池で釣りをしている少年達がいたので、「何が釣れるかね?」と尋ねたら、「バスっすよ」と答えた。 いつの間にかブラックバスが放流されたらしい。 水棲昆虫が姿を消した原因がブラックバスなのかどうかは分からないが、近年あちこちのため池にブラックバスが放流されている。 私はあまりイイ事だとは思わない。 人間の娯楽のために、人為的に、しかも無秩序に、これまで育まれてきた自然の形態を壊すのはどうかと思う。 もちろん、ため池そのものが人為的に造られたものではあるが、それはヒトと山や川が共存してゆくために造られたものであり、数百年もの歳月をかけて育まれてきた世界なのである。 他人の趣味にとやかく言える立場ではないが、無秩序にバスを放流するのはやめて欲しい。 せめて地域住民と話し合って、特定の湖だけに限定して放流するとか、考えて欲しいものだ。 ひとたび崩れてしまった自然を元に戻すのは至難の技なんだから。
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