2001.04.17 ゴマダラオトシブミ
若葉には所々虫喰いの跡がある。 そういう草木を丁寧に見ていると、虫に出会えることが多い。 一風変わった姿をしている、このゴマダラオトシブミもそうやって出会えた1匹だ。 若葉の匂いに魅かれてやって来たのだろう。 とにかくこの時季の山は、花や若葉の噎せ返るような甘い香りがたちこめている。 幼い頃より嗅いできた匂いだ。 山は季節によって匂いが違う。 それぞれの匂いが、幼い頃体験したそれぞれの体験を鮮明に蘇らせて気持ちが高ぶる。 山こそが私の原風景なんだなぁ、としみじみ思う。 山や川や海を知らない子供達は、排気ガス等の匂いを手掛かりに、何を原風景として感じるのだろうか?