2000.11.23 アブラゼミ
今朝はこの秋一番の冷え込みとなった。 夜明け前の愛犬の散歩がヒジョ〜に辛い。 でも、満天の夜空に輝く星を見ながらの散策も中々素敵だ。 もちろん虫撮りはできないけどね。
庭に日が射しだす8時前頃、裏庭に行ってみると、紅葉の色づきが最高潮に達していた。 その側にこの夏羽化したであろうアブラゼミの抜け殻があった。 雨の日や風の日も、はずれ落ちることなく、しっかりと木にしがみついている。 それもそのはず、セミの羽化を見たことのある方はおわかりだろうが、羽化する時は背中から割れて、お尻を支点にして宙ぶらりんの状態になる。 それだけの体重を支えるために、足の先の爪をガッチリとくい込ませているのだ。 だからちょっとやそってでははずれることはない。 この抜け殻から飛び立ったセミは当然もう死んでいることだろう。 しかし、きっと何処かの木の下には、このセミの遺伝子を受け継いだ幼虫が、7年先に大空に飛び立つその日まで、じっくりと木の根の汁を吸っていることだろう。