2000.10.11 アメンボ
ミズスマシを撮影している側にはアメンボが数十匹群れて泳いでいた。 ひとくちにアメンボといっても多くの種類があり、私ごときには同定が難しいのであるが、大きさと雰囲気から、これはポピュラーなただのアメンボだと判断した。  
アメンボを撮り終わってふと顔を上げると、そこらじゅうイノシシの足跡だらけだった。 イノシシはため池や小川によく水を飲みに来るのだ。 近年我が町でのイノシシの繁殖はすさまじく、農作物への被害が大きい。 かつては多くの人が山に入って、林道の整備(草刈り)を定期的に行なっていたので、イノシシのなわばりと、人間のなわばりは比較的明確に線引きされていた。 ここ数年、過疎の進んでいる我が町では、山に入る人も少なくなり、奥地の田んぼは荒れ果てている。 イノシシもどんどん人家周辺まで進出してきて、被害は年々深刻化しているようだ。 逆に集落周辺の田んぼも、若い人材が少なく作り手がないので、徐々に宅地化されてきている。 国からは減反、減反と言われるし、仕方ないのかもしれないが、このままでいいとも思えない。 一旦つぶしてしまったら、元に戻すのは至難の業である。