2000.10.06 クサギカメムシ
我が家の周辺には、ユリがたくさん自生している。 この辺のユリはお盆過ぎ頃が花の盛りとなり、今時分は実の詰まった突起をつけている。 我が家の長老(父)曰く、この辺のユリはタカサゴユリといって、地下茎と実の両方で繁殖するそうだ。 同じユリでも、オニユリなどは葉のつけ根にムカゴ(しゅ芽)をつけて、それでも繁殖するらしい。 そういえばそろそろヤマイモのムカゴの季節になったなぁ、ムカゴはムカゴご飯が有名だが、私は空揚げにして塩をまぶしたもので一杯やるのが好きだ。 暇ができたら採りに行こうっと!
で、タカサゴユリの実にいたクサギカメムシ。 いわゆる“臭い虫”の代名詞として語られることの多いカメムシの中でも、その臭さ、また身の回りに多いことから代表格として扱われるのが、このクサギカメムシだ。 刺激を与えると発する独特の匂いがたまらない。 これから寒くなると、越冬のため人家に侵入することが多い。 冬場滅多に動かさない網戸を動かすと、バラバラと落ちてきて、下手に潰したりすると大変なことになる。 干している洗濯物に付着して、そのまま取り込んだりして、悲しくなってしまうこともある。 でもピョコンと飛びだした目(複眼)や、まだら茶褐色の体など、よく見ると愛嬌のある容姿だ。