2000.09.15 シロオビアワフキ
先の2匹に続いて出会ったのはシロオビアワフキ。 春から夏にかけて、草地や雑木林の草木の茎に、ツバのような白い泡がついているのをよく見かける。 実はその泡は、アワフキムシの幼虫がお尻から出した汁と空気を混ぜて作った住み処なのだ。 来年見かけたら、ちょっとかわいそうだけど、泡をそっと取り除いてみよう。 きっと中から赤と黒のツートンカラーの幼虫が出てくるはずだ。 泡がなくなった幼虫は、再びお尻から出る汁を泡立てて、元のように泡にすっぽりと身を隠す。 ただし、そこまで観察するには結構な時間を要するので、“ゆとり”と“根気”が必要だ。 まぁ、毎日「忙しい、忙しい」と走り回るのもいいが、たまにはそれくらいの“ゆとり”を持つことも大切ではないかと思う。 アワフキムシを見たからといって、別段“得をする”わけではないが、損得を離れてみるのもなかなか素敵ですよ。