2000.09.12 ウスバキトンボ
東海地方を中心に、全国で記録的な豪雨が災害を興している。 中国地方や九州では現在のところ大きな被害は出ていないが、明日は前線が南下してくるので予断を許さない状況だ。
今朝はまだ雨が降ってなかったので、いつものように愛犬と散策に出掛けた。 農業用水路の側にある草むらにウスバキトンボがいた。 ウスバキトンボは幼虫期間がわずか4週間と異常に短い。発祥地は沖縄もしくはもっと南の熱帯地方とされているが、渡り鳥のように太平洋を北上し、世代交代を繰り返しながら日本に渡ってくる。中には季節風に乗って、一気に長距離を移動するものもいるらしい。 
そういえば1994年の夏の甲子園大会で、トンボの大群がグランドに飛来してきたことがあったが、その正体がウスバキトンボだ。  今朝はたった1匹でジッとカヤの葉にとまっていた。 
ウスバキトンボを撮影した後、予測もつかない大惨事が起こった。 もっと他の昆虫を撮りたくなった私は、愛犬と共に現在は手入れをされてない畑に向かった。 半年ぶりに訪れた場所は、セイタカアワダチソウや、クズ、ウルシ等が繁っていて、道もわからないような状況だった。 期待に反して、目立った虫に会えなかったので帰ろうとしたその時、突然足もとの大地が消えたのだ。 ジュボンという音とともに、私の左足は奈落へと吸い込まれ、そのオツリとしてベチョベチョの泥水が飛び散った。 そのままその場に倒れ込んだ私は何が起こったのかわからず、それでも愛犬とデジカメを離さなかった私は偉い! 我に返って足もとを見ると、大きくないが深い縦穴があり、そこにここ数日の雨水がたまっていたのだ。 誰かがヤマイモを掘った後のようだった。 その上を草が覆っていたため、気付かずに落ちてしまったのだ。 左足はもちろん、飛び散った泥水で全身ドロドロ。 ヘタをすれば骨折するところだった。 そして辛い家路についた。 その後、西の空に大きな虹が出ていたのを見て、少しばかり心が落ち着いた。