2000.09.09 ツマグロオオヨコバイ
雨上がりのクリの若葉には、羽化したばかりのツマグロオオヨコバイが十数匹いた。ツマグロとは「褄黒」と書き、「端が黒い」という意味である。 羽の端が黒いので「ツマグロ」なのである。ヨコバイの他にも「ツマグロヒョウモン(チョウ)」「ツマグロハナアブ」等々、羽先が黒い昆虫には「ツマグロ」の名を冠するものは多い。 ヨコバイとは、その動きがカニみたいに横に這って動くところからきている。 ツマグロオオヨコバイはセミやカメムシの仲間であるが、セミやカメムシの仲間は横這いするものが多い。 
よく似た仲間にツマグロヨコバイというのがいる。ツマグロオオヨコバイよりひと回り小柄で、背中の斑点もない。また、ツマグロヨコバイはイネにつく害虫として、農家の方にとっては頭痛の種であるが、このツマグロオオヨコバイは各種の樹木について、その茎から汁を吸う。