2000.09.04 オンブバッタ
今日アップする昆虫は2匹とも8月にも載せている。 今日は時間的な制約があったし、目に付く昆虫も若干少なくなってきたように思う。 残暑が厳しいとはいえ、秋は確実にやってきている。
8月に掲載したオンブバッタは、まだ幼虫でありオンブ状態(交尾)ではなかった。しかし、ここ2、3日、我が家のオンブバッタも成虫となり、交尾の姿を見かけるようになった。 写真は下の大きいのがメスで、上に乗っている小さいのがオスである。 上に乗ったオスは腹の先(お尻?)にある生殖器をメスの腹の先へ結合するのだが、メスの羽が腹より長いために、左下の写真のように、わき腹の部分からひねって結合するようになる。 オスは無理な格好をし、前足4本で振り落とされないようにしっかりとメスの体にしがみついている。大変な労力だろうと想像する。 一方のメスはというと、オスの苦労を知ってか知らずか、普段と変わらず目の前の葉っぱをかじっていた。 他の昆虫・・・例えばカブトやクワガタでも、オスは樹液をなめるメスと交尾するために、樹液に集まってくる他の虫を追い払い、周囲を威嚇しつつ交尾する。メスは一生懸命に樹液をなめ続けている。 カマキリにいたっては、交尾中のオスを頭から食べているのだ。これには深い意味があるのだが、その話はまた別の機会・・・カマキリの交尾画像が撮れたら書こう。
このように、昆虫界ではオスが苦労をし、メスが楽をしているようだが、メスはこの後、産卵という大変な作業をすることになる。多くの昆虫にとって、産卵は母体そのものの命を削って行われる。もちろん例外的なものもたくさんいるが、多くの昆虫のメスは産卵と引き換えに、娑婆の縁がつきるのである。