2000.09.02 ムシクソハムシ
7月から8月にかけて、あれだけ賑わっていたクヌギの木であるが、盆明け頃からグッと虫の姿が減ってきた。 虫達にとって最高のご馳走の一つである、樹液が出なくなるからだ。 私は以前から疑問に思っているのだが、クヌギや他の木から出る樹液とは何なのだろう? 同じクヌギでも出たり出なかったり、出やすい条件というのがあるのだろうか? ご存知の方いらっしゃったら是非教えて下さい。 
さて、樹液の出なくなったクヌギであるが、まったく虫がいなくなるかというとそうでもない。葉っぱやドングリを餌とする虫がまだまだいるからだ。 写真のムシクソハムシもその中の一匹である。写真館でも掲載しているが、こちらの方が写真が奇麗に撮れたので載せた。 体長3mm前後の非常に小さいこの虫は、いろんな植物の葉を食べるそうだが、自宅周辺ではクヌギで見かけることが多い。 名前の由来は、その姿がチョウやガの幼虫(いわゆるイモムシ・ケムシの類い)のフンに似ていることからついた。 姿の割に敏感で、ちょっとした振動ですぐにポトリと落ちてしまう。3mmという小ささと、その姿ゆえ、一度地面に落ちると見つけるのは至難の業だ。また、これでもちゃんと飛ぶことができ、飛んでる姿は小さな蚊のようで、とても甲虫類とは思えない。