2000.08.22 タイコウチ
先日友人宅に飲みに行った時、そこの男の子が「学校のグランドの溝にタガメがいた」という情報を教えてくれたので、今日の午後の空き時間にその子達と行ってみた。 残念ながらタガメには会えなかったが、タイコウチの幼虫がいた。タイコウチは水の中に住むカメムシの仲間で、泳ぐ時にカマのようになった前足の動きが、太鼓をたたく姿を連想させるところから名前がついた。その前足で獲物である小魚やオタマジャクシ、他の昆虫などを捕まえ、針のような口を突き立てて体液を吸う。 細く延びたシッポのようなものは、水面に出して呼吸するためのシュノーケルのような役割がある。
話はかわるが、今日子供達に聞いたのだが、現在小学校では川や山で遊ぶことを禁止しているらしい。子供だけで遊ぶことを禁止するのならまだしも(それも納得しかねるが)、保護者同伴でもダメなんだそうだ。一部の山や川(私達が幼少時代から遊んでいた)には学校の先生が同伴しないと入ってはいけないという。 それを聞いて私は耳を疑った。どういうことなんだろうか?
今日では何か問題が起こった時に、必要以上に執拗にマスコミが騒ぎ立て、責任を追及してくる。本来放課後のことは保護者が責任を持っていたと思うが、共働きだなんだで保護者も子供にかまってられない。そこで子供の教育は24時間すべてを学校や塾等に責任転嫁した。そのような状況でマスコミに叩かれては学校もかなわない。だから子供の行動を束縛せざるを得ないのであろうか?
誰が悪いとかイイとか、そんなことはひとりごとに書くとして、現状での子供達はいったいどうなってしまうのだろうか? コンピュータやゲームに代表されるバーチャルな世界の殻に閉じこもってしまうのか、常に誰かに管理・指示されないと行動できなくなってしまうのか。どうなってしまうのかはわからないが、私は縁ある限り子供達をいろんな場所に連れて行って、いろんなものを見て触って“いのち”ということを体験として、共に考えてゆきたいと思う。
散策記のコメントにはちょっとシビアすぎますかね(^^ゞ?